博多人形が出来上がるまでには、伝統的技法によるいくつもの工程を必要とします。
土ねりから、面相の工程まで、一人の人形師が精魂込めてつくりあげます。
国より認定された伝統工芸士の人たちが活躍しております。
完成
写実性に富んだ「美人物」と呼ばれる博多人形の出来上がり
です。
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めんそう
面相
面相筆を用いて人形の顔の部分をかきこんでいきます。「口紅
入れ」「目入れ」「まゆ毛かき」などを行います。
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さいしき
彩色
人形を窯から出した後、胡粉などで、肌の部分を塗り、次に
着物の模様や帯などの部分をかきこんでいきます。
5
しょうせい
焼成
昔は松材を燃やし「空吹き窯」と呼ばれた窯で人形を焼いて
いました。今はほとんど電気窯、ガス窯で焼いています。
生地づくり
原型から取った石膏型に、よく練り上げた粘土を、型にはり
つけるような感じで、押しつめていきます。
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型とり
原型から石膏で型を取ります。人形の姿が複雑な作品ほど
一体を部分的に数個あるいは数十個に分けて型取りを行い
ます。
3
原型
作者が構想を練り、デッサンしたものに基づいて原型を作りま
す。粘土に頭、胴、手足などを彫るように仕上げていきます。
2
土ねり
福岡近郊から掘り出した粘土を、乾燥、粉砕、水簸などした後、
たんねんに練り上げます。

博多人形の出来るまで